AIで営業を自動化し1週間で上場企業から受注した話
AIで営業を自動化したら1週間で上場企業から受注した
弊社代表の八木が、YouTubeチャンネル「100アポ獲得ch」の小林さんにインタビューしていただきました。テーマは「AIアポ獲得・AI営業の最前線」です。
株式会社Last SceneはAI開発会社として、さまざまな会社の中に入り、無駄な作業をAIで置き換える支援をしています。その一方で、自社の案件獲得もAIで自動化しており、回し始めてから1週間で上場企業を含む複数の案件を獲得しました。
今回の動画では、AIがどうやって商談を取ってくるのか、何件送ってどのくらい返信が来るのか、スパム扱いされないための工夫、大企業からの反応、そして人間は何に時間を使うべきかまで、実際に回している側の視点で話しています。この記事ではその内容を整理してお伝えします。
株式会社Last Sceneと代表 八木について
八木はもともとABEMAでエンジニアをしていました。その後、別のスタートアップでCTOとして完全に1人で開発を担当し、ARR(年間経常収益)が1年で2億円まで伸びたプロダクトを作った経験があります。AI会社というよりは、開発会社にAIが組み込まれた形だと考えていただくとわかりやすいと思います。
現在のサービスは大きく3つです。
・会社の中にある無駄な作業を、AIを使って効率化する支援。これまでの開発なら数百万〜数千万円かかっていたものを、より安い金額の月額定額で提供
・もともと手がけていた受託開発とSES
・自社の営業で使っていた営業AIツールの提供
3つ目の営業AIツールは、もともと自社用に作ったものです。周りの企業の方に話したところ「欲しい」という反応が多かったため、サービスとして提供するようになりました。導入企業はすでに30社を超えています。法人向けのこうしたツールは月5万円ほどで売られていることが多い中、買い切り30万円で提供しています。
AIはどうやって商談を取ってくるのか
商談を獲得するために、営業代行に月30万〜50万円を払う、SEOやYouTubeに投資する、展示会に年間1,000万円かける、といった会社は少なくありません。それをAIが、トークン代程度のコストで取ってくるというのが今回の話です。
業界ごとのリストにフォーム営業を自動送信する
やっていることはシンプルです。業界ごとの企業リストがあり、そこに対してフォーム営業(DM)をひたすら送る作業をAIにやらせています。朝にボタンを押すと、その日に送れる分をすべて送ります。正確には数えていませんが、規模としては数万件単位です。
会社ごとに文面を変える
同じ文章を何万通も送るわけではありません。送信先の会社のホームページをAIに読ませ、その会社に合わせた文章を個別に作って送っています。企業ごとに最適化した文面を送ることが、返信率にもスパム回避にも効いてきます。
返信率は0.5%ほど
返信率は業界・商材・オファーによって変わりますが、八木のケースでは0.5%ほどです。200通送れば1件は返ってくる計算になります。電話営業と違って、送るのも待つのも自動なので、断られるときの心理的な負担がありません。返ってこなければそのまま、返ってきたら連絡する、というだけです。
もっとこだわれば0.8%ほどまで上がる余地もあると思っています。通数を重視するか質を重視するか、「とにかく話しませんか」と誘うのか「サービスに興味のある方は返信ください」と絞るのか、オファーの角度によって返信率は変わります。営業文章はAIが無限に作ってくれるので、あとはPDCAを回すだけです。
スパム扱いを避ける工夫
大量に送るとスパム認定されて意味がなくなるのでは、という疑問はよく受けます。ここで大事なのは、Googleが定めているメールの1日の送信上限を超えないことです。上限を超えるとスパムに入りやすくなるため、超えないように適度に間隔を空けて送っています。
Claude Code経由で動く。必要なのはパソコン1台
このツールはSaaSではなく、Claude Code経由で動かしています。導入する企業側では、Claude Codeをセットアップしてボタンを押すだけです。パソコンが1台あれば動きます。
上場企業からも返ってくる
自動化して取った案件の質はどうなのか、という点も聞かれました。八木の場合、むしろ大きめの会社が反応してくれるケースが多く、プライム市場の上場企業2社から反応があり、実際に商談して受注しています。上場していなくても、ある程度規模のある会社からの返信があって商談につながることは珍しくありません。
小林さんからは、4年ほど前にまだ何のサービスもない状態でJRに電話をかけ、商談を組めたという話もありました。大企業でも意外とアプローチに応えてくれるものです。同じ文面を47回送ってやっとアポが取れた、という話も出ました。八木自身も、以前作ったサービスで業界で一番大きい会社にひたすら手でアプローチし、3か月追い続けて商談から受注に至った経験があります。
人間がやるなら大変な「追い続ける」作業を、AIがやってくれるなら、それはそれでいいという考え方です。
導入している会社の状況
導入企業は申し込みから1週間以内に開始される方が多く、皆さん実際に動かしています。成果が出やすいという声をよく聞くのは人材紹介会社です。B2Bの事業であれば基本的にすべて対象になるので、取れている会社は多いと見ています。
AIに任せて、人間は会食と交流会に集中する
ここが今回の動画でいちばん伝えたかった点です。AIで自動化できることは全部自動化した上で、人間は交流会や会食といった、人間だからこそ行けるフィジカルな営業に集中する。これがAI営業の最前線の考え方です。
八木自身、営業を自動化した分、会食には毎日行っています。自分でやらなくていい作業が減ったので、その時間で会食や交流会に行ききり、案件を増やしています。インバウンドや代理店構築のような、泥臭く人間性が必要なマーケットはいくらでもあります。浮いた時間はそこに使うべきだと考えています。
なぜ買い切りなのか
営業AIツールがサブスクではなく買い切りである理由も聞かれました。もともと自社で使っていたもので、売るつもりがなかったというのが最初の理由です。周りに話したら意外と使いたい人が多いとわかったので、提供することにしました。
ツールはパソコン上で動くため、サーバー代はゼロです。かかるのはトークン代だけなので、買い切りで問題ないと考えています。SaaSのように提供側の都合でサービスが終了することはなく、手元で動かし続けられます。アップデートも、八木自身が使っているツールなので続いていきます。
自分でカスタマイズもできる
導入した方の中には、「ここをカスタマイズしたい」と相談して、自分用に手を加えて使っている方もいます。最近はAIに「こういうふうにカスタマイズして」と伝えればやってくれるので、エンジニアでなくてもカスタマイズは可能です。
費用対効果の考え方
月に1万件規模のフォーム営業ができて買い切りなので、1件でも受注が取れれば回収できます。回収期間という考え方があまり意味をなさないくらいです。ただし、適当な文章を大量に送っていいわけではありません。送信先ごとに文面をカスタマイズして送ることを徹底し、最初は1通ずつ内容を確認するようにすれば、変なことにはならないはずです。
まとめ
・株式会社Last Sceneは、自社の新規営業をAIで自動化し、1週間で上場企業を含む複数の案件を獲得した
・やっていることは、業界別リストへのフォーム営業の自動送信。会社ごとにホームページを読ませて文面を個別生成する
・返信率は0.5%ほど。Googleの送信上限を守り、間隔を空けることでスパムを回避する
・Claude Code経由で動き、パソコン1台あれば使える。サーバー代ゼロ、トークン代のみ
・プライム上場企業からも反応があり、受注に至っている
・営業AIツールは買い切り30万円。導入企業は30社超。人材紹介会社など、B2B事業であれば対象になる
・AIで自動化できることは全部自動化し、人間は会食や交流会などフィジカルな営業に集中する
AIが営業を回している間に、人間はAIにできない場所に時間を使う。これが、弊社が実際にやっていて成果が出ている形です。
「自社の営業にも使えるか知りたい」「フォーム営業以外の業務も自動化したい」という方は、ぜひ元動画をご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。実際に動いているところをお見せしながら、御社でどう使えるかを一緒に整理します。
