Claude Fable 5が復活|輸出規制からの再開と今すぐ使うべき理由
Claude Fable 5が復活|一時停止から再開までの流れ
先月リリースされた直後に使えなくなっていたClaudeの新モデル「Fable 5」が、再び利用できるようになりました。6月頭にリリースされたものの、わずか2日ほどで公開が停止され、6月12日にはアメリカからの輸出規制という形で一旦無しになっていたモデルです。その結果、アメリカ国内のユーザーも使えなくなっていましたが、今回あらためて復活したという状況です。
公式の記事では、当初の停止は「即時発行であり、利用者の国籍をリアルタイムで確認する確実な手段がなかったため」と説明されています。裏を返せば、今回の再開はユーザーの国籍をリアルタイムで把握できる体制が整ったことが背景にあると考えられます。
Fable 5とMeets 5の違い
今回の話には「Fable 5」と「Meets 5」という2つのモデルが登場します。基盤となるモデルは基本的に同じで、Fable 5の方が一般利用の安全性を高めるために、より強力な安全対策が施された状態のものだと説明されています。一般消費者が使えるのはFable 5の方です。
6月9日(日本時間6月10日)にリリースされたあと、6月12日には「政府がAmazonの研究者からFable 5の安全策を回避する方法を発見した」という発表がありました。つまり、Fable 5に施されていたはずの安全対策に、回避できる抜け道が見つかってしまったということです。
脆弱性を見つけてしまう能力
具体的には、Fable 5に特定の操作を促すことで、複数のソフトウェアの脆弱性を特定できてしまう事例が確認されました。脆弱性とは、アプリやSaaSなどのソフトウェアの「弱い部分」のことです。そこを突かれると、個人情報が抜き出されたり、サービス自体がハックされたりする危険があります。
ある事例では、モデルが該当の脆弱性を悪用する方法を示すコードまで生成してしまったといいます。実行すれば実際に攻撃が成立しかねない状態まで到達できてしまった、ということです。使い方を誤って悪用しようとする人にとっては、非常に危険なツールになり得ます。
安全対策としてブロックされる仕組み
Anthropicが検証したところ、Opus 4.8やGPT-5.5といった他モデルでも、報告書で指定されたものと同様の脆弱性を特定できることが確認されたとされています。つまり、AIを使えばこうした脆弱性の発見はある程度普通にできてしまう、という点が明らかになりました。一方で、Meetsレベルの特殊なサイバー能力までは一切明らかにならなかったとも報告されています。
これに対応するため、報告書に記載された動作を特定してブロックする措置が取られています。Fable 5へのリクエストがブロックされた場合はユーザーに通知され、代わりにそのリクエストはOpus 4.8へ送信される仕組みです。Amazonの報告書で説明されている特定の手法については、99%以上のケースでブロックされるとされています。ただし、他にも抜け道が残っている可能性は否定できません。
AIの進化がもたらすリスク
Meets 5については、人間のセキュリティ専門家をも凌駕するほど、ソフトウェアの脆弱性を発見し悪用できると説明されています。国レベルでも深刻な攻撃につながりかねないため、公開には慎重な判断が必要になっているわけです。
数年前、GPT-3.5の頃にはここまでの危険性はありませんでした。それがわずか2〜3年で、国が「危険だから止めろ」と言うレベルまで進化しています。この流れは今後も止まらないと考えられ、一般消費者が使えるのはいずれOpus 4.8程度まで、Fable 5クラスのモデルは一般には開放されない、といった取り決めが将来行われる可能性もあります。
まとめ|使えるのは今のうち
今回の復活で、Fable 5はプランのクレジット内で利用できるようになりました。ただし対象期間は7月7日までの約1週間で、週間の利用制限の最大50%までという条件付きです。それ以降は利用クレジットを通じた利用となり、コストはかなり高くなると見られます。
いつまた使えなくなるか分からないモデルなので、気になる方はこの期間のうちに実際に触って試してみることをおすすめします。当チャンネルではAIに関する最新情報を発信していますので、ぜひチャンネル登録・高評価もよろしくお願いします。
